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豚のしっぽの話


 豚のイラストなどを描くときにその特徴として強調されるのがそのしっぽ。くるりと巻いた独特の形をしていますよね。豚の先祖にあたる猪の場合、その尾はまっすぐ伸びていますから、家畜として改良されるうちに、品種にもよるのですが次第に丸まったりする事が多くなっていったようです。平和な環境に生きている証でしょうか。

 そのユニークな形はどこの国でも興味を引くようで、ノルウェーでは、電子メールのアドレスなどでおなじみの@(アットマーク)の事を、「豚の尻尾」(grisehale)と呼んだりするようです。渦巻き模様が豚のしっぽによく似ていると言うことでしょう。

 また、トランプのゲームで「豚のしっぽ」というのがあります。これもまたカードを輪のように並べることからそう呼ばれるようになったのでしょう。子供の頃に遊んだことのある方も多いのでは?

 豚のしっぽは、実は食材としても良く使われます。日本では余りなじみがないですが、欧米や中国、東南アジアなどの養豚の歴史が長い国々では、精肉店などで普通に売られていたりします。牛のテールの様に煮込み料理につかったり、直接火であぶったりといろいろな調理法があるようです。

 実際に飼われている豚のしっぽを見たことがある方は、「あれ、イメージと違って随分短いな」と思われたかも知れません。
 実は、現在飼育されている豚のほとんどは、まだ小さい頃に尻尾の先を切ってしまうことが多いのです。この作業を「断尾」といいます。なぜわざわざこんなことをするかといいますと、豚は好奇心の旺盛な生き物で、群れで飼われているとお互いの尻尾にかみついたりして、出血することがあり、体力のない子豚の場合、これが元で病気にかかり死んでしまうことがあります。
 そこであらかじめ断尾をするわけです。ちょっと可哀想な気もしますが、豚が元気に育つためには欠かせない処置なのです。 
   



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