2025年7月7日 Vol453
提 供 日本漁船保険組合
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「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、操業上の注意事項や

国際会議の結果等をお知らせしています。

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「日ロ漁業委員会第41回会議(日ロ地先沖合漁業交渉)」について

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2024年12月19日付Vol447でお知らせした「日ロ漁業委員会第41回会議」について、
2025年5月30日(金曜日)、日ロ双方の2025年の漁獲割当量等の操業条件等について妥結しま
したのでお知らせします。
「日ロ漁業委員会」は、1984年に発効した「日ソ地先沖合漁業協定」に基づき、毎年、日ロ
双方の200海里水域における相互の漁船の漁獲割当量等の操業条件等について協議するものです。
「日ロ漁業委員会第41回会議」は、2024年11月25日から11月29日まで、12月19日から
12月20日まで及び2025年5月30日に、ウェブ会議により開催されました。
今回の会議には、日本側からは魚谷水産庁資源管理部長、外務省、水産庁、北海道庁、 
関係する漁業団体の関係者、ロシア側からは、ヤコヴレフ露連邦漁業庁副長官、外務省、
連邦漁業庁、連邦保安庁国境警備局等の関係者が出席しました。

  協議の結果、日ロ双方の2025年の操業条件等について、以下の内容で妥結しました。

1.2025年の日本200海里水域におけるロシア漁船の主な操業条件
【相互入漁】
(1)漁獲割当量22,000トン(前年44,000トン)
(2)主な魚種別の割当量
サバ10,000トン(前年32,000トン)
このうち、沿岸側(東経143度以西)の海域では8,000トンを上限
マイワシ10,000トン(前年同)
イトヒキダラ2,000トン(前年同)
(3)総隻数68隻(前年79隻)
(4)ロシア漁船に対する操業規制
サバ・マイワシを対象とするロシア漁船について、
@茨城県沖(北緯37度〜北緯35度44.9分)12〜13マイルの海域においては操業を禁止。
茨城県沖13〜15マイルの海域においては、16時〜20時の時間帯の操業を禁止。
A全てのロシア漁船は、日本漁船との間に、茨城県沖13〜15マイルの海域においては最低2マイル、
それ以外の海域においては最低1マイル(可能な限り2マイル)以上の船間距離をとる。
B日本水域全域において3月16日から11月14日まで(ただし、北緯40度以北の沖合の一部海域は
10月31日まで)操業禁止。
C茨城県沖における同時入域隻数(6隻)や岩手県北部から福島県南端まで
(北緯40度34.65分〜北緯37度0分)における同時入域隻数(8隻)を制限

2.2025年のロシア200海里水域における日本漁船の主な操業条件
【相互入漁】
(1)漁獲割当量22,000トン(前年44,000トン)
(2)主な魚種別の割当量
サンマ14,569トン(前年25,824トン)
スルメイカ2,810トン(前年5,619トン)
マダラ810トン(前年3,200トン)
(3)総隻数585隻(前年同)

【有償入漁】
(1)漁獲割当量マダラ等694.66トン(前年同)
(2)総隻数22隻(前年同)
(3)見返り金約2,694万円(前年同)

                                   水産庁国際課

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