2025年4月25日 Vol448
提 供 日本漁船保険組合
■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□
「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、操業上の注意事項や
国際会議の結果等をお知らせしています。
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北太平洋漁業委員会(NPFC)第9回年次会合の結果について
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去る3月24日から27日まで、北太平洋漁業委員会(NPFC)第9回年次会合が大阪市において
開催されました(ウェブ会議を併催)。
NPFCは、北太平洋の海洋生態系を保護しつつ、条約水域(北太平洋公海)における漁業資源の長期
的な保存及び持続可能な利用の確保を目的とする「北太平洋における公海の漁業資源の保存及び
管理に関する条約」(北太平洋漁業資源保存条約)に基づいて設立された地域漁業管理機関で、
サンマ、サバ類、クサカリツボダイ等を管理の対象としています(マグロ類、サケ・マスなど他の
RFMOの対象資源は対象外)。
今回の会合には、NPFCに加盟している全ての国・地域(日本、カナダ、ロシア、中国、韓国、
台湾、米国、バヌアツ及びEU)が参加しました。本会合で合意された主な措置は以下の通りです。
(1)サンマの保存管理措置
昨年合意した漁獲管理規則(直近の資源水準から漁獲上限が算出されるものの、毎年の漁獲上限
の変動幅は対前年比1割以内)に基づき、2025年の公海における漁獲上限を135,000トンから1割
削減し、121,500トンに設定(分布域全体の年間漁獲量は、同225,000トン以内から1割削減し、
202,500トン以内に抑制)されることとなりました。また、混獲を含む全ての漁獲及び投棄の記録
が義務化されるなど、新たな措置も導入されました。
(2)マサバの保存管理措置
2025年漁期(2025年6月1日から翌5月31日)の公海におけるマサバの漁獲上限を昨年の10万トン
から約3割削減し、7.1万トンに設定する措置が合意されました。また、サンマ同様、新たに混獲
を含む全ての漁獲及び投棄の記録が義務化されました。
水産庁国際課
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