2023年12月8日 Vol425
提 供  日本漁船保険組合

■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□

「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、操業上の注意事項や

国際会議の結果等をお知らせしています。

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日ロ漁業委員会第40回会議(日ロ地先沖合漁業交渉)」の結果について

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去る11月27日から12月6日までウェブ会議で「日ロ漁業委員会第40回会議」が

開催され、漁獲割当量等の操業条件等について妥結しましたのでお知らせ

いたします。

(※「日ロ漁業委員会」は、1984年に発効した「日ソ地先沖合漁業協定」に基づいて

設置されているものです。)

この会議では毎年、翌年の日ロ双方の200海里水域における相互の漁船の漁獲割当量

等の操業条件等について協議しています。

今回の会議には日本側からは魚谷水産庁資源管理部長ほか、外務省、水産庁、

北海道庁、関係する漁業団体の関係者、

ロシア側からはヤコヴレフ露連邦漁業庁副長官ほか、外務省、連邦漁業庁、

連邦保安庁国境警備局等の関係者が出席しました。

今回の会議では、2024年の日ロ双方の200海里水域における相互の漁船の

操業条件等について協議が行われました。

協議の結果、以下の内容で妥結しました。

1.2024年の日本200海里水域におけるロシア漁船の操業条件

(相互入漁)

(1)漁獲割当量44,000トン(前年50,000トン)

(2)主な魚種別の割当量

サバ32,000トン(前年40,000トン)

マイワシ10,000トン(前年8,000トン)

イトヒキダラ2,000トン(前年同)

(3)総隻数79隻(前年89隻)

(4)ロシア漁船に対する操業規制

サバ・マイワシを対象とするロシア漁船について、

(ア)新たに、宮城県の金華山から福島県南端まで

(北緯38度18.79分から北緯37度0分まで)の距岸13マイル以内の海域の操業を周年禁止。

(イ)新たに、岩手県北部から福島県南端まで

(北緯40度34.65分から北緯37度0分まで)における同時入域隻数を制限

(8隻以内。茨城県沖は6隻(前年5隻)以内。)。

(※)茨城県沖15マイル以内の周年操業禁止、

日本水域全域における3月16日から11月14日までの操業禁止等は前年同を維持。

2.2024年のロシア200海里水域における日本漁船の操業条件

(相互入漁)

(1)漁獲割当量44,000トン(前年50,000トン)

(2)主な魚種別の割当量

サンマ25,824トン(前年31,824トン)

スルメイカ5,619トン(前年同)

マダラ3,200トン(前年同)

(3)総隻数585隻(前年同)

(有償入漁)

(1)漁獲割当量マダラ等694.66トン(前年同)

(2)総隻数22隻(前年同)

(3)見返り金約2,694万円(前年同)

以上

                       水産庁国際課

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