2020年1月22日 Vol 377

提 供  日本漁船保険組合

■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□

「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、操業上の注意事項や

国際会議の結果等をお知らせしています。

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「大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)第26回年次会合」の結果について

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去る11月18日〜25日まで、スペイン王国のパルマ・デ・マヨルカにおいて

「大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)年次会合(第26回通常会合)」が

開催されました。

会議には、日本、米国、カナダ、ブラジル、南アフリカ、中国、EU等の46ヵ国・

地域が参加しました。

我が国からは、太田水産庁資源管理部審議官(政府代表)ほか、水産庁、外務省、

国立研究開発法人水産研究・教育機構及び関係業界の関係者が出席しました。

主な結果は以下のとおりです。

(1)熱帯マグロ(メバチ、キハダ)の資源管理措置

2020年(令和2年)及び2021年(令和3年)のメバチの総漁獲可能量(TAC)

として以下が合意されました。

2020年 TAC 62,500トン(うち我が国割当量13,980トン)

2021年    TAC 61,500トン(未決定。4月の中間会合で議論)

2019年のTACは65,000トン(我が国割当量は17,696トン。)

我が国の2018年漁獲量は 9,850 トン。

大西洋のメバチ漁獲量は全世界の2割であり、本TACの削減による我が国への

供給量の影響は限定的。

(2) 北、南大西洋ヨシキリザメの資源管理措置

2020年(令和2年)からの北大西洋ヨシキリザメのTACは39,102トン、

我が国の漁獲可能量は4,010トンとなりました。

(我が国の2018年(平成30年)の漁獲量は4,111トン)

また、2020年(令和2年)からの南大西洋ヨシキリザメのTACは

28,923トンとなりました。

(我が国の2018年(平成30年)の漁獲量は3,495トン)

なお、国別漁獲可能量の設定はありません。

なお、サメ類に対するTAC設定は、すべてのマグロ地域漁業管理機関

(RFMO)を通じて初めてとなります。

(3)ICCAT条約改正

対象魚種の拡大や漁業主体の規定を含む条約改正案が承認されました。

今後、同改正条約の批准に向け、国内のプロセスを進めていく予定です。

(4)次回会合

次回年次会合は、本年(2020年)11月にトルコで開催される予定です。

水産庁国際課

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