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我が家のカレーは何の肉?


 さて皆さん。突然ですが、あなたが家で食べるカレーライスは「何カレー」ですか?
私は、関東育ちなんですけど、子供の頃から家で食べるカレーと言えば「ポークカレー」でした。カレーと言えば豚肉が定番、ちょっと贅沢したい時は牛肉、これが常識だったのですが、周りの人間に尋ねてみると、関西出身の知人は向こうではカレーライスといえば「ビーフ」が当たり前だと言います。
 つまり街のカレー屋に入って、ただ「カレー」と注文すると関東ではポークカレーが、関西ではビーフカレーが出てくる(?)わけです。なぜ、西と東で違うのでしょうか?
 これには少し昔の農村事情が関係しているんです。

 まだトラクターなど農業機械が無かった昔、関西では田畑を耕やしたりする時には、牛の助けを借りていました。つまり、身近に牛がたくさんいたわけです。では関東ではどうだったのかといいますと、こちらは馬が農村の主要な労働力だったのです。

 文明開化が進む明治5年1月24日、明治天皇は国民に欧米の食文化を広めるため、自ら牛肉を口にしました。これが、国内における実質的な肉食の解禁となったのです。とはいえこの肉食の奨励も外圧によるところが大きく、肉食になじみのない人々が牛肉を食べる西洋人を気味悪がるのを押さえる目的があったようです。

 こうしたきっかけもあって、牛肉を食べる習慣は次第に広まっていったのですが、和牛の大産地であった中国地方に近い関西では、お肉といえば「牛肉」と言うことになったようです。

 一方、関東で豚肉が食べられるようになったのはちょっと後のことで、関東大震災後の復興の中、にわかに養豚ブームが起き、関東周辺で豚肉の生産が盛んになった結果、値段もぐんと安くなり、豚肉は庶民にも比較的手の届きやすいものとなりました。
 その結果、関東を中心とする多くの地方で「肉」と言えば豚肉のことを指すようになったのだと言われています。

 カレーライス一つとっても地域でいろいろ事情が違うのですね。
 皆さんのお宅ではどうですか?




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