小泉牧場タイトル 小泉牧場タイトル 小泉牧場タイトル

*インタビューは、要旨を抜粋してあります。

小泉 興七(こいずみよしち)さんへのインタビュー

■都区内最後の牛飼いについて−−−
 私は23、4才でここ(小泉牧場)にきたのですが、まさか20年もしないうちに家並みが牛舎の周りに、こんなにつながるとは予想もしていなかったです。こんなに急速に市街化が進むとは思いませんでした。この時期は私にとってはとても辛い期間だったということです。東京都区内の酪農家は最盛期には120数件あったそうです。それが今私だけになったわけです。

■つらいときの話について−−−
 酪農なんて果たしてここでやっていけるのかというジレンマを起こして、かたや苦情はあるし、大変辛かった。
 狭い地域でやっていますので、どうしても色々な問題で苦労しました。特にふん尿の処理とにおいの問題で大変苦労しました。声をかけられるとはっとする。それは苦情を言われるのではないかと思ったりして・・・。私自身も精神的な弱さから心が狭くなったり、意固地になってたりして、自分がやっていることはこれでいいのかと、自分が選んだ職業なのになぜなんだと、今までこれで通ってきた社会じゃないかと・・・。酪農はそんなに悪いのか、という気がしました。家族もいるし自分が飛び込んで選んだ職業なのに、捨てるわけにもいかない。そのつらさは人にはわからないと・・・。

■今ふり返ると−−−
 今やっているこの酪農がやっぱり天性の職業だったんじゃなかと思っています。それを支えてくれたのが、この地域の子どもたちや学校関係者や地域の人々で、今こうしていられるのはそのおかげだと思っています。いい環境に私は恵まれている。こんないい環境を手放す訳にはいきません。

■地域の人たちへとの共存について−−−
 このような(都会の)場所でも酪農が出来るということは、地域のひとたちのおかげだと思っています。私は、ここの場所以外で酪農をやろうという気にならなかった。今までなんで、意固地だったか・・・。私もこの地域の中の一人だと気づいたこと、極端なことを言うと私は酪農家ではなく、地域の中の店屋さんと同じ様な牛屋(うしや)さんとして通った方がよい。牛屋の小泉が地域の子ども達と関わりをもつ、という気概で生きています。

小泉 勝(こいずみまさる)さんへのインタビュー


■牧場体験で感じて欲しいことは−−−
 地域との共存ですよね。大泉でもこういう酪農をやっているんだよという。やはり、牛舎は牛の臭いがしますよね。くさい、くさいって子供たちが言ってきますよね。なぜ臭いかを実際に総合学習を通して、牛舎に入って、なぜ臭いのかを分かってもらいたい。我々は必ず掃除をしている。すみからすみまで子ども達にみてもらいたい。今、子ども達は牛乳と言えばスーパーのパック詰された冷たい牛乳しかしらない。ジュースと同じ感覚。そうではなく、生きたお母さん牛から出ている牛乳。まさに自分の血液を使ってお母さん牛は命を削って牛乳を出している。まさに命の一滴、魔法の一滴、ホワイトマジックと笑いながら子ども達にいったりしますが。子ども達に牛乳の温かさ、本当の命の大切さ、やさしさ、そういうことをすべて分かってもらいたいと思っています。

発表会にて

小泉さん親子は、牧場作業をしながら、牧場での畜産体験だけでなく、講演会や発表会等にも出かけ、自らも体験や経験を伝えています。








平成21年度畜産大賞にて

平成21年度畜産大賞授賞式・小泉牧場平成21年度畜産大賞(平成22年2月8日授賞式)にて、小泉牧場は、「一粒万倍の機能を持つ、教育・福祉資源としての大都市ど真ん中酪農ーそのとき、牧場が教室になるー」ということで地域振興部門特別賞を受賞しました。小泉牧場及び関係者の皆様おめでとうございます。

平成21年度畜産大賞の詳しい内容は・・・