2017年5月10日 Vol 315

提 供  日本漁船保険組合

■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□

「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、操業上の注意事項や
国際会議の結果等をお知らせしています。

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日ロさけ・ます政府間協議の結果について

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ロシア連邦の200海里水域における日本国漁船によるロシア系さけ・ますの漁獲に

関しては,例年,日ロ政府間でその漁獲の条件などについて協議しています。

今年の協議は3月27日にモスクワにおいて開会し,その後,一月ほど休会とした後,

5月4日に閉会しました。

協議では,日本側の交渉団長を保科水産庁増殖推進部長が務め,ロシア側の交渉団長は

サフチュク露連邦漁業庁副長官が務めました。

この他,両国の水産当局をはじめとした関係省庁や民間団体の代表者が出席しました。

ロシア連邦の200海里水域においては,2016年から流し網の使用が禁止されて

います。

このため,同水域においてさけ・ます類を漁獲するためには,従来まで使用していた

流し網に替わる,他の漁法を用いることが必要となっています。

日本側は,昨年に引き続き,今年の操業に曳き網を用いることとし,操業の開始を

6月上旬に設定した上で,その必要な漁獲枠を得ることを模索しました。

また,操業隻数は1隻とし,流し網に替わる漁法としての効果を検証するべく,

試験的に操業を行うこととして協議に臨みました。

主な議題は,日本漁船の漁獲割当量と取締条件となり,日ロ双方の間で様々な議論が

交わされましたが,結果として漁獲割当量を62トンなどとする条件で双方の意見が

一致しました
。 
主な操業条件は以下のとおりです。

漁獲割当量:62トン(前年 68.88トン)

  (内訳)べにざけ 23.5トン(前年 21.7トン)

      しろざけ 23.5トン(前年 27.18トン)

      からふとます 10トン(前年 18トン)

      ぎんざけ 2トン(前年 1トン)

      ますのすけ 3トン(前年 1トン)

  入漁料:約1,901万円(前年 約2,112万円)

  操業期間:6月10日〜6月25日(前年 7月13日〜7月26日)

                               水産庁国際課

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