2016年8月1日 Vol 296
提 供 漁船保険中央会
■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□
「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、
操業上の注意事項や国際会議の結果等をお知らせしています。
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ロシア水域におけるいか釣り漁船の操業上の注意について
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2015年12月、日ロ漁業委員会第32回会議がモスクワで開催され、2016年における
ロシア水域での日本漁船に対する漁獲割当量、操業水域等が決定いたしました。
いか釣り漁船の漁獲割当量は太平洋側のU−2区が25トン、日本海側のX区は
7,134トン、合計で7,159トンとなりました。
操業隻数は中型船44隻、大型船1隻の合計45隻となり、昨年より中型船が3隻少ない
隻数となりました。
漁業者の皆さまにご心配をおかけしましたチェックポイント東の12の位置を
北緯44度00分、東経138度20分に移設する件については、現時点では
認められておりません。
2013年(平成25年)12月に開催された日ロ漁業委員会第30回会議において、
日本いか釣り漁船のためのチェックポイント東の12の位置を使いやすい北へ
移設することで合意しました。
しかし移設するためにはロシア国内法の改正手続きが必要なのですが、
ロシア側がこの手続きを怠ったため、昨年漁期には間に合わず使用できませんでした。
当協会は水産庁を通じて再三再四、ロシア側に今年は必ず移設するよう要請し、
ロシア側代表も必ず移設するとの約束をしましたが、残念ながら現時点では約束は
守られていません。
水産庁は、外務省及び在モスクワ日本大使館などの関係機関と協力して
即時CP東−12の移設を行うよう現在も要請を続けています。
チェックポイントには、全国いか釣り漁業協会が用船した監督官船「タマーラ号」を
配置いたします。
「タマーラ号」は総トン数683トンのロシアトロール仲積船で、ロシア公務員3人が
乗船し、チェックポイント業務を行いますが、ロシア人日本語通訳も
乗船していますので、臨検や船間連絡の際に言葉の問題は無いと思います。
「タマーラ号」のチェックポイント東の14への配置は、8月2日午前9時を
予定しています。
ロシア水域操業について水産庁は、昨年ロシア水域で操業したサンマ漁船が
ロシア取締当局から厳しい指導を受けたので、いか釣り船は違反指摘を受けないよう
指導がありました。つきましては、次の事項に留意し、操業してください。
1.必要書類を確認すること。
操業許可証、VMS適合証明書、操業日誌、魚倉配置図など
2.24時間前通報やSSDなど各種通報について漁業無線局との連絡を密にすること。
3.冷凍製品は各船によりその重量が異なりますが、誤差は±5%以内にすること。
4.操業日誌は鉛筆・消えるボールペンは使用しないこと。
また訂正する場合は訂正線を引き、船長の訂正印、署名を必ずすること。
5.船内で発生したゴミのうちビン、カン、プラスチック類は船内に保持すること。
6.疑問点等があれば漁業無線局または全国いか釣り漁業協会へ
問い合わせてください。
最後に、皆様方の御安航と大漁を祈念いたしております。
一般社団法人 全国いか釣り漁業協会
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(株)農林放送事業団
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漁船保険中央会
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