2016年6月17日 Vol 293

提 供  漁船保険中央会

■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□

「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、
操業上の注意事項や国際会議の結果等をお知らせしています。

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第30回日・モロッコ漁業協議の結果について

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日・モロッコ漁業協議は、1985年に締結した日・モロッコ漁業協定に基づき、

モロッコ水域における我が国まぐろはえ縄漁船の操業条件等について協議するため、

毎年、日本とモロッコにおいて交互に開催されています。

30回目となる今回の会合は、5月30日から6月1日までの日程で、

東京の水産庁内会議室において開催され、2016年の操業条件等が協議されました。

協議の結果は以下のとおりとなっています。

今回の協議には、日本側からは浅川水産庁資源管理部長を代表に、水産庁及び

外務省の担当官並びに日本かつお・まぐろ漁業協同組合(以下「日かつ漁協」)の

交渉担当者ほかが出席しました。

モロッコ側からはドリウォッシュ農業・海洋漁業省次官を代表に、

ジョケール同省漁業・養殖局協定管理部長ほかが出席しました。

今回の協議において、日本側は、日かつ漁協所属の遠洋まぐろはえ縄漁業者の経営が

まぐろ刺身消費の落ち込み及びそれに伴うメバチの価格の低迷などにより依然として

厳しい状況にあるため、漁業者への影響が大きくならないように、前年度と同水準の

操業条件となるよう要請しました。

これに対して、モロッコ側は、両国間の良好な関係から日本側の要請に理解を示し、

次のとおり、前年と同条件とすることで合意しました。

●許可隻数枠:15隻

●ライセンス料:49,500モロッコ・ディルハム(約56万円)/隻/年

●入漁料:2,000米ドル/隻/年

なお、本協議は、1985年の協定の締結以降毎年開催され、今回は節目となる

第30回目の協議となることから、在京モロッコ大使館からアルール駐日モロッコ大使も

出席され、30回目の開催に対するお祝いの言葉を述べられました。

また、日本・モロッコ双方の代表から、協議が継続して実施されてきたことは両国が

良好な関係を維持してきた証左であり、両国は漁業を越えた歴史的関係にある旨の

友好関係を確認する言葉が述べられました。

水産庁国際課海外漁業協力室                                                                   

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